第2話 お前何処行く気だ?
グレッド・・・ほっ、ほっ、おーーーっこれがクラッガかぁーーー!!!かっこいいなぁ・・・ヘェー―
男は花畑の中、物珍しそうに一人で叫ぶ
グレッド・・・中に入ってみよう・・・ごそごそ・・・けっこうせまいな・・・コクピットは・・・あれ?行き先が決まってる・・・そうか、あのマント野朗だな・・・なになに行き先はコーガ星?あ、そうだ!!!俺はコーガ星人で、コーガ星のエクスプレス社で働いてたんだ!!!そうだそうだ!!!
ここで一つ説明しよう さっきからエクスプレス社だのコーガ星だの出てきてるけどまず、コーガ星とは、宇宙の経済的な中心星 日本でいえば東京、世界でいえばアメリカみたいな所だ
それとエクスプレス社だが、これは宇宙のどこにでも居る悪人を処罰するために社員を派遣して、悪人をひっとらえてこさせたり、死刑させに行ったりするのだ 二人以上三人まで殺人した場合は事情徴収の後、返答次第で死刑か終身刑 4人以上殺人を犯した場合は、派遣された社員がその場で処刑してもよい さらにエクスプレス社は社員がその強さで階級分けされている
一番上がSSS 次が、SS その下が、S さらにその下がA(ダンレボのパクリ)と、さらに下に
ずっと続くわけだがこれは手柄によって日々変っている ま、表向きはね・・・
グレッド・・・うーん・・・これが発車ボタンか?ポチリ・・・あれ、行き先がルーレットみたいに・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
グレッド・・・うおっ、動き出した!!!どうでもいいや!!!いっけぇー―――!!!
ドヒゅー―――――――ン!!!
ちょうどそのころ・・・
-エクスプレス社首脳会議場-
インザ〔SSSの人〕・・・ヨラー社主!!!日ごとに奴は悪の根を広げていっているのですのよ!!!分かっているのですか!!!?
ヨラー〔社長〕・・・うーむ・・・そういわれてもなァ わしにはわしの考えがある・・・
アクエリアス〔SSSの人〕・・・なぜ、もっと迅速な処置を取ろうとしないのですか?早く我々をブラックの所へ派遣するとおっしゃって下さい!!!さもないとコーガ星は破滅してしまいます!!!
キン〔SSSの人〕・・・もはや、単独でブラックに勝てそうなのはリーゼぐらいのものですよ!!!
ヨラー・・・悪かった・・・お前達には真実を話していなかったからな・・・少し黙ってくれないか・・・
スレア〔SSSの人〕・・・真実とは?
ヨラー・・・いずれ話すときがくるであろう 全てを・・・
ダイア〔副社長〕・・・〔もう話した方がよいのでは・・・〕
ヨラー・・・うーむまだ早いと思うがのォ・・・
と言ってそそくさとヨラーはどこかへ行ってしまった
ダイア・・・謎なお方だ・・・
その男もまたどこかへ行ってしまった・・・
・・・・
キン・・・ったく、社主はなにを考えているか分からん!!!
インザ・・・ブラックとか名乗るどっかのバカがコーガ星に乗りこんで来て5年だ!!!
はじめは気にもしてなかったが、諜報部からの連絡によると部下は三億人を超えることと
、あの8大ピアーツの一つまで持っていると聞いた!!!コレ以上奴の力が大きくなったらどうする気なんだ?社主は?
アクエリアス・・・8大ピアーツなら我々も持っているではないか・・・っていうか、いっちょ、俺達だけで行くか?
スレア・・・そ、それはやめたほうがいいんじゃないかな・・・
アクエリアス・・・うっせーな・・・おれがいいたいのはな・・・
キン・・・だからよ・・・!!
インザ・・・人の話を・・・お前ら・・・
と、大波乱の首脳会議だが、こいつらは、さらに後ろで蠢いている大きな影に気づかない・・・
-エクスプレス社社長室-
ヨラー・・・〔やはり・・・もう皆に話すべきなんだろうか・・・〕
そういいながら外の景色を目を細めて眺める
ヨラー・・・今年で宇宙が出来てから999億9999万995年か・・・
ふいに静けさの中に一つの音が入る
コンコン・・・ガチャッ
ダイア・・・失礼します・・・・・・・・・・社主、皆に・・・話す気はないのですか?
ヨラー・・・いや、まあまあまてまて、後、5年ある!!約束の日まで・・・
ダイア・・・ふん・・・で、ブラックの件は・・・このままではSSSの者たちが仲間割れを起こすかもしれませ
ん・・・どうするのですか?
ヨラー・・・ブラックは戦力に考えている・・・殺すわけにはいかん まぁ、リーゼが黙ってはおらん
ヨラーはそういいながらふかふかのソファーに腰掛けた
ヨラー・・・重いな・・・私に着せられた運命があまりにも・・・
ダイア・・・弱音を吐いてはいけません!!!今が一番大切な時期なのです!!!
ヨラー・・・ふふ・・・お前にはそうやっていつも励まされてきたな・・・そうだ、あいつはどうなった、グレッドは?
戻るでしょ?